不登校になってしまったら!不登校でも進学できる?!不登校生徒に寄り添ったサポート3選!!

不登校になってしまったら

不登校は近年増加傾向にあり、その原因は本当にたくさんあります。保護者から見ればなんでこんなことで?と思うような些細なことでも、子どもは心に深い傷を負ってしまい部屋から出ることが出来なくなってしまうこともあります。

子どもが不登校になってしまったとき、本人も不安ですし保護者の不安も尽きません。

今回は子どもが不登校になってしまった場合の対処法や進学、学習面も含めたサポートについてご紹介します。

 

どうして不登校になってしまうのか、その理由

不登校になる理由は本当に1人ひとり違います。一般的な不登校になる理由をご紹介します。

1.学校の勉強や授業についていけない

学年の切り替わり時期や単元が変わるときにつまづいてしまい、授業で聞くこともできず理解しないまま先に進んでしまったために勉強が分からなくなってしまうケースです。これまで自信があった科目でも急に難しくなったと感じてしまうこともあり、自信を失って不登校になってしまう生徒もいます。

 

2.いじめや誹謗中傷・体罰

学校内で他の生徒からいじめや誹謗中傷を受け、不登校になるケースもあります。直接受ける以外にも、SNSなどで自分のことを非難されたと感じる文面を見聞きすることで不信につながることもあります。また生徒からではなく、信じていた担任の先生をはじめとした学校の教員や部活動のコーチなどからの暴言や体罰不登校になる原因になるでしょう。

 

3.転校やクラス替え

転校した場合やクラス替えがあった場合、仲の良かった友人と別れて生活しなくてはいけない心理的負担やクラスに馴染めないなどの適応が難しい場合、不登校になる原因になることもあります。

 

4.その他要因

不安障害・起立性調節障害鬱病・家族間の問題なども不登校の原因となります。

 

不登校でも進学できる?!どのような進路があるの?

結論から言うと、不登校の生徒も進学することは十分に可能です。

不登校の状況や理由によって個別のアプローチが必要となりますが、一般的な方法をご紹介します。

 

不登校でも高校を卒業できる場合

出席日数が充足していて評定もクリアして高校卒業資格を取得した場合は、大学や専門学校への進学が可能で、受験や出願を行って進学先を選ぶことができます。

不登校生徒の場合、出席日数が不足することで高校以上ですと卒業できない最も多い理由になります。また小・中学校でも不登校の場合は出席日数が足りず、内申点がつけられない場合もあり、受験時に不利に働くこともあります。出席日数をクリアし、卒業資格を得るためには次のような方法があります。

1.サポート施設やフリースクール・オンライン授業

不登校生徒がもう一度学校に通いながら、学習を進めるための支援を受けることができるサポート施設やフリースクールがあります。またオンライン学習や通信教育を活用して、自宅や指定の場所で学習を進めることができ、受講することで不登校のままでも学校の授業内容を覚えることが出来たり出席日数にカウントしてもらうことができます。

 

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www.mext.go.jp

 

2.資格を取得する

不登校で出席日数が足りなかった生徒でも、高卒認定試験に合格することで大学に進学することができます。高卒認定試験は最終学歴は高校卒業にはなりませんが、高校を卒業した生徒と同等以上の学力があると認められます。

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www.mext.go.jp

 

不登校生徒に寄り添ったサポート3選!!

子どもが不登校になったときにどこに相談すればよいかお悩みになる保護者も多いでしょう。一般的に公的機関に相談したり専門のカウンセラー等を探したりするのですが、「あまり親身になってくれない」「話を聞くだけ聞いて終わり」という話もよく聞きます。そこで不登校生徒に寄り添ったサポートについてここで5つご紹介しますので、このような接し方をする施設や専門家をお探しになるとよいのではないでしょうか。

 

1.感情移入の傾聴

まずは生徒の話をしっかりと聴くことがとても大切です。中には言葉を発するまで1時間以上かかる生徒もいます。生徒の感情を理解し、話をしてもいいという気持ちになるまでプレッシャーをかけずに待ち、話し始めたら話している言葉だけではなく生徒の不登校になった背景やここまでに至った胸中にも寄り添う必要があります。

 

2.プレッシャーをかけずオープンなコミュニティをつくる

不登校生徒は様々な悩みを抱えています。復学する意思が持てない、復学しても勉強についていけるかどうか、人間関係について、将来への漠然とした不安等本当に多岐にわたります。その話し相手がいなくてSNSの不特定多数のユーザーに語りかけてみたり相談したりするもの満足のいく答えにたどり着くことはできない生徒も多いようです。

最終的には自分自身と向き合い、結論を出していく必要があることでもありますが、そのファーストステップとして、話しやすい環境を作ったうえで無理なプレッシャーを与えず、生徒のペースに合わせたカリキュラムを作ることが大切です。

 

3.家族と協力しながら専門家と連携する

特に思春期の不登校生徒と保護者の悩みの間にはギャップがあります。一般的に保護者の多くは「進学」「将来」に目を向ける方も多く、生徒は「現在」「過去」に目を向けやすいです。もちろん「本人のやりたいように」という言葉はよく聞くのですが、最終的には将来きちんとひとり立ちできるのかどうかに不安を感じている保護者も多くいます。

家族の理解と協力は必要不可欠です。生徒だけに目を向けるのではなく保護者に対してもきちんと話を聴くことをができ、状況を把握したうえで必要があれば専門家や学校とも連携していきながら、生徒の成長とご家庭の安心に気を配ることがとても大切です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

不登校生徒のサポートは全体的ではなく個別の配慮が重要になります。望む結果もまた生徒一人ひとり異なります。生徒の個性を尊重し、勉強面に限らず問題点をご家庭と共有し、共に考え理解を深めながらすすめることg必要になるでしょう。

一歩ずつ階段を上り、共に喜びを分かち合うことができる日が来る、その参考になりましたら幸いです。

 

*1:参照:文部科学省不登校児童生徒への支援の在り方について」

*2:参照:文部科学省高等学校卒業程度認定試験とは」