学生必見!ファインマン・テクニックで理解力アップ!

勉強をしているときに複雑な内容を理解できずに時間をかけすぎたり、何を言っているのか分からずあきらめたり飛ばしたりすることはありませんか?

今回は複雑な概念を簡単な言葉で説明することで学習・理解する方法、「ファインマン・テクニック」をご紹介します

ファインマン・テクニックとは?

ファインマン・テクニックは、物理学者のP.ファインマン氏が実践していた勉強法で、4つのプロセスにより学習を深めていくのが特徴です。

その方法は「人に教えるようにして説明文を書き、足りない部分を復習し、また説明文へと落とし込んでいく」というものです。これにより、学習内容を理解するだけでなく、それを自分で説明できるようになるという大きな効果があります。

 

ファインマン・テクニックのメリット

ファインマン・テクニックには、勉強したい内容への理解が深まりやすくなる、学んだ内容を忘れにくくなる、興味を持って主体的に勉強へ取り組めるようになるなどのメリットがあります。アウトプットをした知識は、忘れにくい「長期記憶」として定着しやすくなります。

ではどのようにこのテクニックを実践していくのか、次にご紹介します。

ファインマン・テクニックの実践方法

ファインマン・テクニックを利用すると、学びたいテーマへの理解が深まり、より意欲的に勉強ができるようになります。実践する際は、以下の4ステップで学びを深めていきましょう。

自分の学びたい知識、テーマを書き出す

例えば数学の「三平方の定理」を考えてみましょう。この定理は直角三角形において、斜辺の長さをC、他の2辺の長さをaとbとした場合、a² + b² =c² となることを示すものです。この段階では、三平方の定理に関する基本的な内容を理解し、主要な公式をメモします。

 

学びたい知識、テーマについて知っていることを「人に説明するように」書いていく

次に、誰かに教えるつもりで、その公式をわかりやすく説明する文章を書きます。たとえば、「三平方の定理」を友達に教えるシーンを思い浮かべてみましょう。

三平方の定理は、直角三角形に関して、斜辺の長さをC、他の2辺の長さをaとbとしたとき、斜辺の長さの2乗(c²)は、他の2辺の長さの2乗(a²とb²)の合計になる公式です。これは、ピタゴラスの定理としても知られていて、直角三角形の辺の長さに関する重要な関係です。」

このように数値だけの公式を文章にしていきます。

 

上手に説明できなかった部分は、テキストなどで調べ、書き足していく

説明文を書きながら、分かりにくい部分や不足している情報を特定します。例えば、具体的な三角形の図を書かなかった場合、説明が分かりづらくなる可能性があります。その場合は三角形を使い、具体的な数値を示しながら説明を補足します。

「たとえば、辺の長さがa = 3cm、b = 4cmの直角三角形を考えてみます。この場合、斜辺長さcは = 3² + 4² = 9 + 16 = 25と計算されます。

25は5²だからC = 5となり、この三角形は直角三角形の条件を満たすことがわかります。

このように、三平方の定理は直角三角形の辺の長さを関連付ける際に非常に使える公式です。」

このように具体的な数値を入れ、図を描くことで分かりやすくなるでしょう。

 

説明文を再度チェックし、分かりやすい言葉へ書き直す

最後に、書いた説明文を見直し、より分かりやすい言葉や具体的な例を追加して、説明を改善します。

三平方の定理は、直角三角形の辺の長さを算出する際にポイントとなる公式です。直角三角形は、数学や物理学の多くの分野で重要な役割を果たします。この定理を理解するそれで、与えられた辺の長さから他の辺の長さを求めたり、三角形の性質を研究する際に大いに役立ちます。具体的に理解できると思います。」

このように説明をブラッシュアップするのもよいでしょう。

まとめ

「お仕事、頑張っていきましょう!(グリーンバック)」の写真[モデル:河村友歌]

いかがでしたでしょうか。ファインマン・テクニックは、「人に教えるようにして説明文を書き、足りない部分を復習し、また説明文へと落とし込んでいく」という方法で学習を深めていく勉強法です。

この方法には理解が深まりやすくなる、学んだ内容を忘れにくくなる、興味を持って主体的に勉強へ取り組めるようになるなどのメリットがあります。

ぜひ、ファインマン・テクニックを活用して学習を深めてみましょう!